超初心者向け浴衣３ステップ講座開催レポート①

こんにちは。きものみこ主宰、みこです。

浴衣３ステップ講座を平日リクエストいただき、２ｄａｙを２週に分けて開催しました。ステップ１は「知識」、ステップ２は「実技」、ステップ３は「体験」です。

◉１Day／Step１「知識」

　午前はステップ１、知識の勉強です。浴衣とは…の位置付けを学ぶ為には、きものの歴史からです。どのような変遷があって、浴衣はどの位置付けかを知る、そして現代はどのような捉え方に変化しているのかを把握しておくと良いです。知識のある方々に何か言われる状況も堂々としていられると思います。

　わたしは昔、振り袖レンタル業界でナンバー２の企業のお店でコーディネートの仕事をしていたことがあります。振り袖を選びに来るお嬢さん達が振り袖をみて、よく言っていたのは「浴衣みた〜い！」です。浴衣やきものが身近なものではないとはいえ、愕然としました。浴衣と振り袖はまるで違うもの。格で言えば天と地の差があります。大人であれば、それももちろん分かっていると思いますが、やはり、改めて知っておくと良いと思います。

 

　歴史以外は、きものの格やTPOもお伝えします。一番よく聞かれるのはこのあたりの知識です。基本を押さえた上でご自分の責任で自由に選択することをしてほしいと思っています。自分の責任でと表現するのは、一般的に「きもの」でイメージするスタイルではない着こなしをする方もいらっしゃいます。それもとても素敵だなと思います。

　基本の考えを押し付けても不自由なケースというのも現代にはあると感じています。なので、自由に自分のスタイルで着ることも良いと思います。型にはめてしまっても発展はないように思うのです。「衣服」なので、自由に表現して良いと思いますし、現代においては特に第一は「纏うこと」に意味があると個人的には思っています。ただ、やはり基本は超重要です。料理で例えるならば、料理の基本を知らない創作料理と料理の基本を押さえている創作料理では全く違いますよね。入り口はどこでも良いと思いますが、ルーツというか基本は押さえておくと良いです。

　また、きものの格や種類、季節で着るもの等も基本を知っておくと、今度はきものを着たい！と思った時もスムースに取り組めることでしょう。超初心者の為の浴衣レッスンといいながら、けっこう深い所までお伝えしています。何度もしつこく繰り返してしまうけれど基礎は本当に大事なのです。応用がどれだけできるかよりも、基礎が重要だと思っています。しっかりした基礎の上に組み立てるものは差が出ます。そして基礎がしっかりしていれば、応用はたいしたことではないと言えるのです。

　午前中は知識の勉強をして、浴衣のたたみ方もを教えつつ、名称確認をゲーム感覚で行ったり、着付けに必要な道具の確認もしました。ここまでは楽勝かな。この後、ランチをしに外へ。

◉ヘアセットレクチャー

　髪型も教わりたい！とのことで、ご友人の美容師さんを呼んでいらっしゃり、午後のステップ２の前にヘアセットレクチャーを受けていらっしゃいました。

何パターンか自分でできるヘアセットを教わっている傍らで、わたしはお茶を飲んだり、少し眠くなったりして、休憩させていただいておりました（笑）おかげさまで一息できました！ありがとうございます。

写真はレクチャーの髪型、可愛いですよね(*^^*)自分で簡単にできていました。当講座にはヘアセットレクチャーは入っておりませんので、悪しからず！

◉１Day／Step２「実技」

　ヘアセットレクチャーの後はステップ２、ひたすら実技です。何度も繰り返し脱ぎ着をして感覚に落とし込んでいきます。こちらは鏡を使わず、テキストもありません。口伝です。きものは五感で着るものです。体育会系並みの繰り返し実技ですが、ポイントをしっかりお伝えするので、初めての方でもキレイな着付けの仕上がりになります。教えているわたしがビックリすることが多いです。頭ではなく、感覚を研ぎ澄まして学んでくれているからだと思います。嬉しいかぎりです。

写真はレッスン最後の仕上がり。帯は一文字のアレンジバージョン。

 　今回講座開催のリクエストしてくださった女性は、当日少し体調が優れない状態でした。しかし、とてもガッツのある方で、ものすごい集中力で淡々とレッスンをこなしていらっしゃいました。わたしも睡眠時間２時間半で当日を迎えた為、へばり気味でした。お互いそんな中での講座なので、途中途中で一息入れながらでしたが…それにしてもです！本当に熱心に取り組んでくださって、わたしもつい熱が入りました。嬉しいです！ありがとうございます！

 この後はぐったりだったのではないかと思います。

◉ご感想　　　　　

基礎知識から実技まで盛り沢山でとても充実した一日でした(愛ある厳しさが素敵です)。「このくらいでいいや」ではなく、「ここまでちゃんとやろう！」と、真剣にご指導いただき、熱意に感激しました。マンツーマンになり本当に貴重な機会でした。有央子さんの和装へと想いもたくさん聞かせていただき、嬉しかったです。

ステップ３「体験」へつづく。